先日、特定保健用食品(トクホ)の許可申請を行っていた
2社のノンアルコール飲料について、
表示が認められることになったとニュースが出ていた。
今までのトクホ商品の訴求特長からすると、
血糖値や体脂肪値が気になる人向けのノンアルコール飲料になるのではと想像している。
この件に関しては賛否両論あるが、
今回許可されたとなると、
ノンアルトクホ商品の開発が
今後各社でますます活発になるのではないかと思われる。
実際に商品が店頭に並ぶようになった時に、
消費者にどのような価値訴求をしていくのかは今から非常に興味がある。
当初のトクホ商品と言えば、
緑茶や烏龍茶などのお茶系飲料に健康価値をプラスしたものとのイメージだったが、
最近ではトクホコーラやトクホコーヒーに代表されるように、
どちらかと言うと健康とは遠い商品群にも登場しており、
トクホの冠がつくと何となく『健康に悪くなさそう』に感じてしまうのである。
今回、ノンアルコール飲料とは言え、
本来はアルコール系イメージの商品群にもトクホ表示の商品が出ることで、
現在のノンアルコール飲料よりも『健康に悪くなさそう』なものと捉えられそうである。
これはハードルがあるだろうが、
さらに進化すれば、
トクホビールやトクホチューハイ、トクホワイン、トクホ日本酒、トクホ焼酎..
などもそのうち出現するかもしれない。
どのような商品であれ、「特保(トクホ)」表示されることで、
『健康に悪くなさそう』な商品にイメージになるため、
最近の健康意識の高まりとともに、
トクホ商品の開発が今後さまざまなカテゴリーにおいても、
より活発になるのではないかと推察される。
2015年下期頃には「トクホ」が再び注目ワードになるかもしれない。
(カ)